取材日:2020年8月19日

今年は梅雨明けが例年より遅く、およそ1か月間、全国的に毎日雨が降っていました。それがお米の生育にはどのように影響するのでしょうか。8月に入り、ようやく暑い夏が来ましたが、お盆が過ぎると日中は暑くてもやはり秋が近づいているなという感じがします。そんなお盆過ぎにえちご上越のEM美味米の農家さんの田んぼを訪ねました。

ご高齢の竹内さんと外立さんのお二人には、コロナの感染予防のために直接お会いするのを控え、田んぼだけを見て回りました。JAえちご上越の営農指導員の丸田さんから、今年のこの地域の稲の生育状況をお聞きしたところ、なんと日照時間は例年の2割しかなかったということです。つまり、太陽光が稲の葉っぱに届かなかったので、稲は光合成ができず、たくさん養分を溜め込むことができなかったんですよね。でも、悪いことばかりではなく、冬に雪が少なく夏は山の棚田で水不足や干ばつになるのではと心配されていましたが、逆に田んぼに引く水は豊富にあって助かりました。梅雨が明けてからは晴れの日が続いていますので、今後、どれくらい稲穂が充実してくるか期待したいところです。

お米は自然の恵ですから、お天気次第というところがあります。無事に収穫できることを祈りつつ、感謝の心で新米が獲れるのを待ちたいと思います。

丸田さんと涌井さんが今年の生育状況をお話してくださっていますので、動画をぜひご覧ください。





記事:植村