2015.7.13(月)取材スタッフ:植村




清果園さんのもも畑に立つと、なんとも言えない清清しい感覚に包まれました。もの静かで上品で、心が落ち着く、すーっとした感覚です。
大きな枝を広げた桃の木々たちを下から見上げると、たくさんの美しい桃を成らせています。つやつやした葉が桃の実を優しく包み込んでいるような。

今年は、春の高温雨不足、初夏の低温と梅雨の長雨。例年に無く栽培が難しい年だといいます。
この桃の大産地であるこの地域一帯で、ももの収穫量が激減しており、清果園さんでも、例年より収穫量と品質が満足いくものにはなっていません。
そうは言うけれど、桃の木々たちのかもし出すこの静かな力強さは心地がよく、健康な桃が育っていると感じました。

ちなみに、清果園さんの桃の木の株元は、ほとんどが円錐形に土が盛り上がっています。
他のもも畑に行かれてみてください。たいていは、株元もまっ平らです。
なぜこのように土が盛り上がると思います?

それは、土がものすごくフカフカで軟らかいので、根が太く長く張り巡らされると、土が盛り上がるからなんです♪



細い園芸支柱をもも畑の土に刺して、どこまで刺さるか見てくださいました。
支柱を刺していくと、ジョリジョリジョリっと、カキ氷に箸を入れる時のような手の感覚。
どんどん刺さっていきます。だいたい1m40cmくらいは入りました!
土がやわらかく、根が張りやすければ、根は遠く深くまで伸びていき、木をしっかりと支えてくれます。
おいしい桃を育てる土台といったところですね。


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