山梨県笛吹市の国道411号「桃太郎街道」にある、桃と葡萄の観光農園「清果園」さん。
鮫谷陸雄さんが東京から山梨の実家に戻ってきたのは32年前(昭和58年)。桃の大産地であるこの地域一帯で、大量の農薬の散布が行われているのを見て、何とか農薬を減らす方法がないかと最初の10年間ほどはいろいろな微生物資材を試されました。そしてEM(有用微生物群)を使って農業をしている方との出会いをきっかけに、EMを使い始めて今年(2015年)で22年になります。
「自然に近い環境であれば桃の無農薬栽培が可能でも、こういう大産地で周囲は農薬を使っている環境では、完全に無農薬にすることはそう簡単じゃない」という言葉には、これまでの苦労が詰まっています。20年経っても無農薬にできないのは残念だと語る鮫谷さんですが、無農薬にできる状態を作りたいと毎年挑戦し続けています。


そんなこだわりの桃は、なんといっても食べたときの触感で質の違いがわかります。農薬化学肥料を使った桃は、えぐ味(苦味のような、食べたときにの舌や喉がひりひりするような感じ)がありますが、清果園さんの桃は、そういった雑味がなく、桃本来のジューシーな甘みが感じられます。皮をむくとすぐに茶褐色に変色してしまう桃と違って、抗酸化力が高く、変色しないので、見た目にも美しさがあり、日持ちが良いのが自慢です。


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