昔ながらの方法で「くん炭」作り
岩手の米農家 さとうです。
もみ殻から、土をやわらかくする材料のひとつ、くん炭(くんたん)を作る作業。くん炭とは、もみ殻をいぶし焼きして炭にしたもので、稲の苗を育てる際の土に混ぜます。土が柔らかくなり、稲の苗の根がよくはります。炭にすることで土が腐敗せず、また通気性や排水を良くする効果もあります。もみ殻はさわるとふっくら。この上で寝れるんじゃないかとおもうくらいやわらかい。昔は枕の中の材料にも使われているほど、クッション性のある天然素材です。
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くん炭づくりは、50年ほど前の日本ではよく見られた光景です。今では手間がかかるのと、くん炭を販売もされているようで、やるところも少なくなったようです。くん炭を米づくりに利用することで、もみ殻のリサイクルにもなっています。それでも残ったもみ殻は、牛を飼っていることろに持って行き、牛のベッドに使われます。
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なかなか熱がさめにくいので、最後はしっかりと水をかけます。そしてまた、次のもみ殻をひたすら燻す。燻す。燻す。 その繰り返しです。
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ふっくらやわらかい「くん炭(くんたん)」が出来ました。これに土を混ぜ、育苗箱に入れる。ここに種となる「種もみ」を入れ、上から土をかぶせ、水を注ぎます。
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稲の苗は、田植えまでこのふっくらやわらかい布団の中で過ごします。